性
デート1回5000円~1万円が相場
アンリが初めてのパパ活で出会ったのは、40代前後の普通の男性だった。
「高そうなフレンチでご飯食べて、自慢話聞いて、ニコニコして。本気でつまらなくて途中で帰りたくなりましたけど、お金のため、と思って我慢。2時間半、一緒に食事してお酒飲んで1万円もらえました。正直、ちょろいなって」
もう普通のバイトはできないと思った、とアンリはニコニコしながら語る。パパ活を始めて2ヵ月で6人の男性と会った。ただしパパとの一線だけは絶対に越えないと決めている。
「身体だけは売らない。矛盾してるかもしれないけど、そんな自分を売るような惨めなマネだけは絶対にしたくない。正直、身体の関係になればもっと稼げます。でもそれだけは人生の汚点になるから。パパ活を教えてくれた友達は普通にパパとセックスして、月50万近く稼いでるんですよ。6人のパパを同時進行で。でも私はそこまでパパ活でがっつり稼ごうとか思ってないので、お小遣い稼ぎができたらいいかなって感じです」
値段交渉は事前にDMで行う。アンリの場合、性行為はもちろんボディータッチもNGなので、1回のデートで5000円から1万円が相場だ。もちろんデート中に身体の関係を持ちかけてくるようなパパもいるが、そういう人とは二度と会わないという。素人同士の交渉なので危険も伴うが、キャバクラやガールズバー、風俗など、夜の商売は興信所で調べられてしまう恐れがある。パパ活ならば履歴に残らないため、簡単には“身バレ”しないというメリットがあり、もしも将来、結婚する際に素性調査をされても安心だとアンリは語る。
卒業後にのしかかる
200万円以上の奨学金
日本では現在、大学生の半数以上が何らかの奨学金の支給を受けて生活していると言われている。なかには大学卒業後、返済に苦しみ、自己破産にまで追い込まれる人もいて、社会問題になっている。
アンリの借りている奨学金の額は月々5万円。年間で60万、4年間でおよそ240万円の借金を背負い、彼女は社会に出ることになる。卒業後は月に2万円前後をほそぼそと返す計画だが、完済までは遠い道のりだ。そのことに対する絶望はないのだろうか。
「将来のことは何も考えてないですね。やりたいことも特にない。一般企業で普通に働ければいいかな。奨学金はヘビーですけど、将来に対する絶望って意外とないんですよ。なんとかなるやろって感じで、ずっと生きてる」
お金持ちの旦那さんを捕まえて返してもらえば、と冗談で言ってみると、「あ、それで解決ですねー!」と話にノッてくる。彼女からは将来への焦りも悲壮感も、今後重くのしかかってくるであろう奨学金に対する重圧も、何も伝わってこなかった。
あるのは、屈託のない明るさだけだ。今は特に彼氏もいないため、パパ活で出会った男性が“自分を楽しませてくれる人”であれば、遠くにデートに行ってみたり、最終的に交際してもいいと楽しげに話す。
「パパ活は自分の若さと見た目を切り売りして、小銭を稼ぐって感じ。生活が厳しいのが前提でありますけど、常に今しかできないことをしたいって思って生きてるんで、私に合ってるのかも。若くてキレイな今だけですよ、パパ活なんて。だったらやっとけーみたいな(笑)。まあこれも1つの人生経験やと思います」
何か特別なことをしなくても、自分の若さと美貌に対価を支払う男性がいる。この年齢でそれを知ってしまった彼女は、巨額の奨学金を抱えて社会に出たとき、どのように生活していくのだろうか。

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