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食事やデート、セックスをする代わりに、定期的に「お小遣い」をもらえるパパ活。パパ活女性の多くが、「お金のため」と割り切っているようだが、今回話を聞いた女性がパパ活をする理由は少し違うようだ。(清談社 藤野ゆり)
厳格家庭で育った女性が
パパ活に走った意外なきっかけ
2時間食事をして1万円――パパ活女子・マイコさんが欲しいのはお金ではない。自分の「女としての価値」に値段がつくという事実が、マイコさんの承認欲求を埋めている(写真はイメージです) Photo:PIXTA
「若いうちに“女”という価値を、もっとフル活用しておくべきだったって後悔したこと、ありませんか」
マイコさん(仮名、32歳)は、低めの声でこう呟いた。関西在住の彼女は現在OLをする傍ら、男性と月に1~2回食事をして、タクシー代という名目で1万円から1万5000円のお小遣いをもらっている。
これまでの取材で出会ったパパ活女性たちは要領の良さや、屈託のなさを持っていたが、マイコさんは彼女たちとは異なるタイプだった。
「地味で真面目な学生でしたね。大学時代の門限は10時。当時、交際していた男性がいたのですが、学業の妨げになるから別れるように親には言われました。反発は、特にしなかったですね」
両親の言いつけを守って堅実に日々を重ね、大学卒業後はOLとして、決して高いとは言えない給料で生活してきた。厳しい家庭で育ち、男性経験も少なかったというマイコさんが、パパ活に至ったのはなぜなのだろう。
彼女が自身の「女としての価値」に疑問を持つきっかけになったのが、30歳の時に開かれた同窓会だ。
「同窓会で地元の人たちと久しぶりに集まったときでした。幼なじみに、何かの拍子に言われたんです。『なんで若いうちにもっと女をフル活用しなかったの?もったいない』って。バカにされた口調で。その一言がきっかけで、自分には『女としての価値』がないのかなって思い始めました」
思わぬきっかけで目覚めた
「女としての価値」
何げない幼なじみの一言。それはマイコさんの心に深く刺さった。もともと、その幼なじみには学生時代から複雑な感情を抱いていた。
「彼女は昔からルックスも男性関係も派手で、私とは真逆。小学校から高校までずっと一緒で、腐れ縁というか…、軽蔑する一方でコンプレックスを感じていたんでしょうね。彼女の前では、いつもどこか自分に自信を持てなくて、バカにされているように感じていました。だから大学入学を機に地元を離れた時は、ホッとした」
自分とは対照的な幼なじみとは、苦々しい思い出だけを残して疎遠になった。30歳を迎えて久しぶりに再会した幼なじみは、キャバクラに勤め、ブランド品をこれ見よがしに掲げる、想像通りの女性に成長していた。その姿は相変わらず品がなく軽蔑さえしたが、一方で嫌というほど、「女」の匂いを漂わせている彼女をどこかうらやましく思ったという。
「こんなにも『女』を謳歌している友人を見ていたら、30歳を越えた、特に華やかでもない、何の経験もない自分は、女としてこの先、何ができるだろうと不安になりました。OLとして地味な毎日を送って、彼氏もいなくて、淡々と日々を過ごしているだけの自分を比べて、虚しくなってしまったんです」
自身の「女としての価値」に思い悩むようになったマイコさんだが、今さらキャバクラや水商売で働くには経験もない上に、年齢的にも厳しい。そんなマイコさんの日常を変えたのは、1つの求人広告だった。
「モヤモヤした思いを抱えていたある日、外国人観光客に同行して、観光地を英会話で案内する人材派遣の広告をネットで見つけたんです。新しい刺激が欲しくて、特にやることもないので応募してみました。面接にいくと、その会社の社長に企業向けのパーティーがあるから同席してほしいと頼まれたんです」
それは完全にパーティー用のコンパニオン役だった。募集要項とはそぐわない内容ではあったものの、華やかなパーティー会場にドレスアップした姿で向かい、男性の相手をするのは悪い気分ではなかった。
「その場で、とある企業の社長さんと仲良くなって、『よかったら後日、飲み直さないか?』と誘われました。友達も連れてきていいから、とすごく紳士的な誘いかただったのでOKしました。それで後日、たった2時間、少し高級なお店でご飯をごちそうになっただけ。その帰り際にタクシー代として私と友人それぞれに1万5000円くれたんです」
食事だけで1万円くれるパパから
女性としての自信をもらえた
自分との2時間の食事に1万5000円を支払う男性がいる。それは、まさに友人の言い放った「女の価値」が、初めて認められたように感じた瞬間だった。マイコさんのパパ活はこうして始まったのだ。
その後、会社経営者だという45歳のパパとは、月に数回、継続してデートをしている。体の関係はなく、あくまで食事をしてお小遣いとして1万円~1万5000円をもらうだけ。マイコさんは、パパのことをどう思っているのだろう。
「紳士的だし、お話ししていても面白いので、男性として魅力的だと思っています。でも彼は既婚者で家族が居る立場。一緒に旅行へ行きたい、と言われたこともあるけど一線を越えてしまえばただの不倫になってしまうので、それはできません」
なにより、マイコさんがパパに会い続けている理由は、そこに恋愛感情があるからでも金銭が発生するからでもない。「女としての価値」を確認するためなのだ。だからこそマイコさんの商売っ気のない自然な対応に、パパも好感を持っているのだという。
「私はパパ活で稼ごうとは思っていません。話をすることで安心できるんです。まだ私には価値があるぞって。以前は、男性に対してどうしても自信が持てなかったけど、こんな自分でもお金を払って一緒に過ごしたいと言ってくれる男性がいるんだ!って喜びがあるし、気持ちに余裕が生まれました」
2時間の食事でもらえる1万円。「女としての価値」に値段がついた。その事実が、マイコさんの承認欲求を埋めているのだ。それはSNSにおける「いいね!」の数のような、極めてわかりやすい指標なのかもしれない。
「今さらこんなことを言ってもしょうがないけど、幼なじみの言うように、なんでもっと早く『女を利用する』生き方をしなかったのかな…。少し後悔してるんです。若ければ若いほど、高値がついたのに」
最近は例の幼なじみと話すときも卑屈にならなくなった、とマイコさんはうれしそうだった。
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